Orange Drop
冬の夕暮れは 女心をいく色にも染める

透明なウォッカに オレンジ色のグレープフルーツを絞りこんで

ひとときも大人しくしない 変わりゆく空の色を眺めながら

あのときのあのひとに ごめんなさいをいいたくて 涙ぐむ

茜色の 太陽の残滓を飲みほす時 

喉もとを あの夏が落ちてゆく
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# by lunaparco | 2005-11-25 12:33 | mIssiNg
ガラスの月
嘘が綻びを見せる時には聞こえない音がしている

グラスが砕けるように飛び散る音は

ずっと後になって聞こえてきて

壊れていたことにようやく気がつく

形のないものは思いどおりにはならなくて

月のカケラには触ることもできない  
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# by lunaparco | 2005-11-20 12:32 | mIssiNg
Silent Rain

ヘッドライトのスポットが
雨のラインを悲し気に浮かびあがらせると

すり抜けるテールランプがあざ笑うように
不規則な赤い螺旋を描いて消えてゆく

濡れ羽色のアスファルトは
わずかに埃の匂いを放ってここにいるわと主張して

墨色の空に浮かぶ
色づきはじめた木々の影を映しだす

タイアの飛沫(しぶき)をからませる音が
その影を激しく愛撫して通りすぎる
愛されたいのは
愛し足りないからだと言い残して

ひと気のない夜の銀杏並木に
ゆきずりの雨が降る
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# by lunaparco | 2005-11-16 12:40 | mIssiNg
Kiss...




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月が生まれた夜の晩餐は

愛おしさがメインディッシュ

他に何もいらないと思うほど

刹那な永遠を食みながら

時空(とき)のうねりに身をまかせて

互いの口から愛を飲む
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# by lunaparco | 2005-11-13 12:35 | mIssiNg
恋文

夜の帳に月が露になるように 恋が色濃く焦がれてゆく

しじまに星の瞬きを聴いて したためはじめた恋文は

はじまりの文字のみつからぬ 十重に二十重に幾千の偲い

溜息だけが便箋をなぞる せめて今夜の貴方の夢に

そっとしのびこめたらと おやすみなさいを呟いてみる・・・
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# by lunaparco | 2005-11-08 12:39 | mIssiNg
Hair


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柔らかな髪が物語を奏で

指先で温もりを口ずさむ

終りのない物語になればいいと

そっと唇でふれながら

静かにあなたをひもといてゆく

好きで 好きで 好きで・・・
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# by lunaparco | 2005-11-06 12:37 | mIssiNg
セピア色の声
充電が切れる音かも知れない・・・
ふいにカナリア色の電子音が聞こえた
突然聞こえなくなるかも知れないはずの会話は
何故か途切れることがなく続いた
夏の日の光と影

   晩秋の黄昏が
   ボイスメモリーの中に入っていた声をつれてくる
   あの時誤ってスィッチを押してしまったのは
   灼熱の太陽ががはめたオレンジ色の罠
   

      時が経っても変わらない声
      心のシャッターが焼きつけた画像が
      ミルク色した記憶の彼方から
      かすかにすこしずつ浮かびあがる

         残像は
         言葉の意味はもうなくなったとしても
         少しずつ色褪せてゆくのだとしても
         近くの彼方へ 淡く鮮明に残ってゆく
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# by lunaparco | 2005-11-01 00:50 | mIssiNg



もっと愛して 深く愛して...
by lunaparco
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